概要

　昭和56年度に実施したプレハブの既存住宅の流通等に関する調査結果をふまえ、性能診断の位置づけを明確にしたうえで、「現状で可能な評価システム」としての性能診断チェックリストおよび既存住宅性能診断シートについて検討した。性能診断チェックリストについては、構造部材、建物外部、建物内部、設備の各部材について診断項目を具体的にあげ、その診断方法・補修方法等を設定した。既存住宅性能診断シートは、既存住宅の売買者または仲介者からの依頼に対し性能診断作業を行い、その結果を依頼者に提示するもので、性能診断チェックリストの診断項目に基づいて診断し、シートに評価を記載するようにした。活用方法としては、各メーカー独自に性能診断チェックリストを設定し、３年目以降から有償となる定期点検サービスに関連させることを提案した。