概要

　多摩地域に本社や主力工場をもつ中小規模の先端技術企業10社を対象に調査を行い、生産活動、従業者特性、立地環境について分析した。また、底辺産業の分布、特徴、技術水準などの現状や、試験研究機関の立地展開、特徴、役割について明らかにするとともに、調査対象企業の分析から多摩地域における地域的生産体系の動向をまとめた。次に、労働力人口分布、常雇用・非常雇用率、雇用者の年齢構成、職業別構成の特化状況など労働力特性を把握したうえで、技術系新規卒業者の供給状況を分析し、先端技術産業との関連を検討した。また、住宅・宅地の需給動向を広域的にみたうえで、東京都における住宅建設の現状、公営住宅の動向、さらに民間企業の供給・販売方策について検討した。最後に、これらの検討結果から、地域整備を推進するうえで重要となる課題についてまとめた。