概要

　都市における土地の有効利用を促進する諸事業について、主として法律学の観点から契約約款等の具体的内容を検討する調査のうち、土地信託方式について研究したもので、「土地信託契約約款の検討」では､研究会として標準契約約款を提案した。「土地信託契約の法学的検討」では、研究者がそれぞれテーマを決め、法学的に解説を行った。「土地信託契約の実務上の諸問題」では、研究に協力してもらった信託銀行の実務者により、課題を分担して実務上の問題点等について執筆がなされた。最後の「土地信託契約の制約実態」では、土地信託契約の実績について統計的手法により整理・分析を行ったもので、1988年３月31日現在で732件の本契約締結が行われている｡