概要

　集合住宅（マンション）へのユーザーの不満のトップにランクされている「住宅の収納スペース」問題（昭和63年度建設省住宅需要実態調査）解決および失敗のないリフォームのための具体的指針（ガイドライン）作成を目標に、本調査を実施した。まず平成４年３月から４月にかけて約4,000通の郵送によるアンケート調査を行い（回収約460通）、アンケート回答者のなかから、リフォーム実績があり、かつ自由回答で建設的な意見を寄せた居住者を訪問してヒアリング調査を行い、これらを住宅規模別・家族構成別に分析し、マンション居住者の「押入れ」「物入れ」「クローゼット」を中心とした収納スペースと造りつけ収納部の補助として使用される収納家具など、収納実態とその問題点を明らかにした。また、「住まいのリフォームコンクール」に出品された中から収納部のマンションリフォームを行った７つの具体的事例を紹介している。