概要

　国政の最重要課題である経済の再生、金融システムの再生、都市の再構築の実現に向け、担保不動産を流動化するとともに、それを活用した再開発の促進が急務となっている。その際、再開発の促進のネックとなる短期貸借権保護制度の見直し、物件情報の効果的な提供のあり方等について検討することにより、不法占拠者排除の実効性を確保し、また、個人を含め競売参加者を増やし、担保不動産の処分の円滑化を図り、不動産の流動化、既成市街地の再開発を促進するため、競売法制等に関する学識経験者等の参加を得て、研究委員会を設置し、国内外の競売法制、競売市場の実態等に関する資料を収集・整理・検討した。なお巻末に参考資料として「不動産競売法制に関する立法提案」を付した。