概要

　高齢者に関する情報をもとに、どのように計画課題を設定し、どのような計画を作ればよいかについて研究を行った。調査は、①高齢者と接する機会の多い主婦の協力のもとに地区住民とのワークショップをもち、そのなかで地区環境の評価を行う点検活動、点検地図づくりを行い、②これと並行して一般的な地区現況調査を行い、地区整備の課題を抽出した。隣接地区では、高齢者へのアンケートやヒアリング調査を行い、高齢者の外出行動や地区環境評価についての調査を行った。この両者から課題を項目毎に対比させ総合化を行った。それをふまえ、①よいものは守り育てる、②危ないところ、雰囲気のよくないところを整備する、③不足している環境を整備するの３つを柱に、高齢者を配慮したきめ細かな地区整備計画案を策定した。最後に今回のケーススタディの結果について、内容の検討を行った。